
<大宮盆栽村100周年シンポジウム開催>俳優の高橋ひかるさんらが盆栽の魅力を発信 今後の100年に向けて大宮盆栽を応援しよう
「大宮盆栽村100周年シンポジウム」が4月12日、レイボックホール(市民会館おおみや)にて、さいたま市の主催で開催されました。
大宮盆栽の魅力を知るきっかけにしてもらおうと、元プロ卓球選手の水谷隼さんや、俳優の髙橋ひかるさんをゲストに招いて行われたイベントには約900人が参加、会場には子どもや中高生、赤ちゃんを抱いた夫婦の姿も見られました。


水谷さんは、大きな挫折を経て、東京オリンピックで金メダルを獲得した体験をもとに「打ち返す力」について講演。盆栽アンバサダーとして、清水勇人さいたま市長から委嘱状を手渡された髙橋ひかるさんは「より多くの方に盆栽や大宮盆栽村を知ってもらえるようにお力添えできたら思います」と抱負を述べました。



2025年4月に開村100周年を迎えた大宮盆栽村は、国内外から愛好家が訪れる盆栽の聖地となっています。しかし、盆栽園の経営の難しさや後継者不足など多くの課題も抱えています。「大宮盆栽のこれからの100年を考える」をテーマにパネル・ディスカッションも行われました。

「盆栽は人間と違う時間軸を持っている」(盆栽清香園5代目山田香織さん)など、パネリストが盆栽や大宮盆栽村の魅力を語る一方、盆栽園の経営については「課題は山積み」「日々模索」(藤樹園3代目園主廣田敢太さん)といった厳しさも浮き彫りとなりました。


その中で、会場の人たちに「大宮盆栽村を訪れ、応援してほしい」とのメッセージも発せられました。パネリストの一人で、俳優・庭師の村雨辰剛さんは、夢だけでなく現実的な話をできる場があればいいと述べ、「できることがあればやって盆栽村を守っていきたい」と意欲を示しました。
大宮盆栽村100周年を盛り上げるため、大阪・関西万博での出店(9月)や、大宮駅周辺で盆栽イベント(11月)など、今後も様々なイベントが予定されています。