特別展 煎茶と盆栽~「盆栽」の夜明け
さいたま市大宮盆栽美術館
「鉢植え」から「盆栽」へ―江戸の園芸から現代の盆栽文化へと至る分岐点に、幕末から明治時代にかけて大流行する文人(詩書画を趣味とする人)による煎茶趣味があります。
(作品上 田能村直入 青湾茶会図録 文久 3年(1863)さいたま市大宮盆材美術館蔵)
中国の文人文化に範をとり、上方(京・大阪)の文人たちが盛んに開催した煎茶会において、飾りの道具の一つとして盆栽が取り入れられました。
この煎茶会を通して、江戸時代以来の鉢植えは、文人趣味の洗礼を受けて決定的な変化をもたらされ、現代に続く「盆栽」が成立していきます。
本展では、文人趣味が与えた変化として、①呼称、②飾り方、③盆器、④樹形の4点を取り上げ、煎茶会図録や文人文化を示す資料から、今日の盆栽文化が成立した過程を紹介します。
特別展「煎茶と盆栽~「盆栽」の夜明け」
- 会期:2024年2月10日(土)~3月20日(水・祝)
- 会場:さいたま市大宮盆栽美術館 ロビー、コレクションギャラリー、企画展示室
- 休館日:木曜日
- 観覧料:一般 310円 など
- 問い合わせ:TEL 048-780-2091
- ホームぺージ:https://www.bonsai-art-museum.jp/